六年一組、本紛失事件
12 給食
 四時間目の授業も終わり、六年一組の生徒たちは、ソワソワしていた。

 六年生になって初の給食だった。

 配膳台に食器類や食品類が次々と並べられ、生徒たちは順番に並んだ。

「給食を残さないように! 食べ終えるまで、外には行かさないからな。食べられない人は少なめによそってもらえ!」

 高基教諭は言った。

「スープ、大盛りな」

 高蔵は注文をつけた。

「私は少なめでお願い」

 慶子はお皿を突き出した。

 生徒たちは色々と注文をつけた。

 楽しい給食の始まりだ。
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