プリマへの扉
「…オーディション!?」

「そーだよっ!!マリっ!チャンスだよっ!」


「う、うん!佳奈子〜!!やったー!!
でもさ…私が選ばれると思う?一人って書いてあるよ…」


「分かんないけど、うちではあんたが一番上手いからこの中では大丈夫だと思うけど、問題は……」



「2校合同…だよね?」


「うん。」


今回はうちのバレエ団と隣町の有名なバレエ団との合同オーディションだ。


見たことはないけど噂ではそのバレエ団はみんな上手く、うちからもわざわざそっちに移って行く人もいる。


「佳奈子〜不安だよ〜(泣)」


「何言ってんの!?頑張りなさいよっ!夢だったでしょ!」


「うんっ!!そうだよね!」


それからは私はオーディションのために先生と猛特訓の日々だった。

頭の中はいつもバレエでいっぱい。


学校に行く前に5時から朝練、学校が終わってから
10時まで練習。
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