神さまにおねがい!!~カミコイ~


耶麻斗は俺たちを別の部屋に案内した。


 部屋は広々としたした空間。天井は頭を上にしなければ見渡すことの出来ない高さ。


 「此処は核シェルターだ…都民全員とは言わないが…たくさんの人々が収容出来る。
食料や必要な医薬品や毛布も備蓄している」


 ヒロ!!?


 「……俺がこの星凜の学園長になったのは…核シェルターを…東京に造る為だった。
俺は瑠可たちと出会うまでは…別に…安達コンツェルンの後継者になろうとは考え
てなかった。瑠可から未来の話を聞いて…ヤッキーがヴィーナスの相手だと知った。
お前には随分と冷たくキツイことばかり言っていたが…お前にはもっと…しっかり
として欲しかったんだ」



 ヒロが突然…そう言って…俺に頭を下げる。


 「ヒロ…!?」


 「『ブラックゴースト』もたぶん…サイランの手下だ…」


 「サイランそいつが裏切り者の科学者か?」


 「ああ~」


 ヒロは耶麻斗と相槌を打つ。


 サイラン……。



 いったいどういうヤツだ!!?


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