神さまにおねがい!!~カミコイ~


 でも…須郷には正直に返した。


 マジでボクを思ってくれる須郷にウソは付きたくない。


 「ゴメン…ボクには付き合っている人が居る…」


 「……利賀だろ?」


 一瞬…ボクは拍子抜け…。


 「え…あ……何で…知ってるの?」


 「……加瀬をいつも見ているから分かるんだ…俺は…二股かけられたらどうしよう
かと思った…」


 「いや…あ…」


 須郷はボクの肩から手を離して、背を向けた。


 背中はヤッキーに似て肩幅が広くて…男を感じさせる。


 「俺は諦めるから…」


 あえなく…須郷はボクを諦め、屋上を去る。

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