俺様保健医の甘い罠《fin.》


久世センセのコトで悩んでました、なんて言えるわけないやん!!



「待て。ケータイ貸せ」


「……??ハイ」



何をすんのか分からへんまま、ケータイを久世センセに手渡した。



暫くイジった後、すんなりと返されたケータイ。



「じゃあな」と言われドアを閉めると、助手席の窓が開いて、



「俺のアドレス入れといたからな。あと、明日の昼休み保健室に来いよ」



一方的に言うと、返事させる間も与えんと車を発進させた。



久世センセってわからん。



でも、一番分からへんのは誰でもない、ウチの名も付けれん気持ちやった……。



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