俺様保健医の甘い罠《fin.》


「待て。………おい、冬姫」



「何」



「何不機嫌になってんだ?昼休みに来いって言ったよな?」



ウチが何も知らんと思ってんの?



見られてへんって思うてるから、隠そうとしてんの?



「保健室で美人な人たちが待ってるよ」



「……いたのか。それでむくれてんのか」



「む…むくれてへん!!」



ホンマはむくれてんのやけど、図星をつかれたのが悔しい……。



ウチは怒ってんねん!!



「アイツらは追い払った。ほら、行くぞ」



ガシッと腕を掴まれ、保健室まで引っ張られた。



抵抗するんも無視して、ウチは保健室に放り込まれた。



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