俺様保健医の甘い罠《fin.》


ニヤリと口端を上げて、イタズラに微笑む久世センセ。



「ち…ちゃうよ!!」



「へぇ~。顔はもっとしてほしそうだけどな」



「~~~っ!!からかわんといてー…」



顔が熱すぎる……。



火照るとかいう度合い、通り越しとる気ぃする……。



ウチ史上、最も恥ずかしいコトやわ…。



「まぁ、"今"はこれくらいにしてやるか。これから覚悟しろよ?」



ホッと胸をなで下ろした。



……………ん?



『これから』?



何でこれから?



てゆーか、覚悟ってなんの覚悟?



フツフツと沸き上がる疑問に、ウチは首を捻らせる。



< 38 / 162 >

この作品をシェア

pagetop