俺様保健医の甘い罠《fin.》
「………?ならいい」
チュッと頭のてっぺんにキスをしてくれた久世。
これも、美香さんの代わり?
折角久世のコトを好きやって気付けたのに、こんな風に思うなんて……。
今、喋ったらあかん……。
今喋ったら、嫌味を言ってしまいそう…。
美香さんのコトを聞いてしまう……。
「帰るか」
「もうええん?」
「あぁ、挨拶も済ましたからな」
パーティー会場を後にしたウチらは、迎えに来たのと同じ車に家まで送ってもらった。
ちょっと楽しみにしとったパーティーやったのに……。
なんで…、こんな風になったん?