ヤンキー君のお隣に♪<完結>

■熱と姉貴と先輩と





――


園原先輩を、俺の部屋に連れていき、俺は一旦リビングへ戻った。









「で?ともや…彼女、どういうこと?」



リビングに入ってすぐ、とんでくる姉貴からの質問。







「だから、通学帰りに園原先輩がフラフラ歩いてたから、熱はかったらありそうだったから家に連れてきた。…ほっといて帰るなんてできねぇし」







「一緒に帰るって…付き合ってんじゃないの?」





「違う。たまたま一緒になっただけ」





「ふーん、たまたまねぇ…」





「ねぇ、ともや。園原さんが本当の彼女になる可能性は何%くらい?」





なぜ、お袋まで話しに入ってくるんだ?







「そんなこと…わからない」


園原先輩の気持ちどころか自分自身の気持ちもわからないのに…






「ふーん、でも、まぁ彼女のこと、大切にしなさいよ。あんたみたいな、無愛想で冷たい陸上オタクと付き合ってくれる人なんてそういないんだから」







「なんでそこまで姉貴に言われなきゃいけねぇんだよ!!」






「だって、そうじゃない!女の子に対してはいつも無愛想だし、冷たいし。陸上が恋人のようなものだし。…あっ、でも顔だけはけっこうイケてるほうなんじゃない?」







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