ヤンキー君のお隣に♪<完結>

□本気の恋って?




―――――――


―――――


―――






「で?で!そのあとは?」





昼休み。





「そのあとは、松山君に泣きながら愚痴こぼしてる途中に寝ちゃって…」



屋上へと続く階段の踊り場で






「松山君の腕の中で?」




私は有紀に尋問を受けていた。







「違う!ベッドの中で」






「松山君と一緒に寝たの?」





「違う。1人で」








「なーんだ、つまんないのぉー」










「つまんないって、有紀が期待しすぎなの!」







「なんで、なんで?彼氏でも友達でもない男の家に行ったのに、何も無かったほうがおかしいじゃん!!」








「有紀、私、熱あったの。それも39度。そんな相手にフツー近づきたくないわよ」







「でも、松山君は近づいてくれたんでしょ?」







「まぁ…ね。でもさぁ…」







「あー!!焦れったい!!でもでもでもでも言わないの!!舞、もっと積極的になりなさい!!」






「……ムリ…」






「なんで?」





「恋愛でムキになりたくない」






「ムキじゃなくて積極的にだって!」





「同じじゃない…」






「全然違います!!」






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