君と一緒に幸せを探して。
そして俺たちは今、冷たい春風が当たる店の裏の駐車場にいる。


「今日寒いなー。」


ちょっと、冷え込む。しかも風もすごい。この前咲いたばかりの桜もこの風で散っている。


「そうだねー。」


「ってかさ何でここに?」


「あ、そうだよね。ハハハ。」


「ハハハじゃなくてさ。」


「ごめん。じゃ言うね。一回しか言わないからよく聞いてね。」


「ぅ、うん。」


俺は生唾を飲んだ。


「えっとね・・私..実を言うとね、琉斗のことが・・・好きなんだ.....。」


「へ?ぅ・・・。」


「あの時目があったでしょ。その時に私、琉斗に一目惚れだったんだ。そして、委員会も偶然一緒になれたし、一緒に話もできて。“琉斗”って素敵な名前も知れて。そして、一緒に帰れて。こんな手を出す私に優しくて。そんな琉斗に全部一目惚れしたんだ。こんな想い初めてだったんだ。今も覚えてる?私はすっごく覚えてるよ。あの時見た綺麗過ぎる空を。その時に私言ったよね。雲があったほうが良いって。それは、あの空は私で。雲は琉斗。そう想いたかったんだ。まだ逢ってからあんまり経ってないけど、私は琉斗を好きっという気持ちは誰にも負けない。だからお願い付き合って。」
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