君と一緒に幸せを探して。
新入生が退場して行く。


その時だった。


ふと、目が合った。


それはまだとても中学生とは思えない程の小柄の小さな君だった。


3秒。


いや、1秒ほど俺たちは見つめあっていた。


何もすることなく短い時間をただ君だけを見ていた。


でも、この時は俺は何も想わなかった。


ただ、目があっただけ。そう想ってた。









「「2年生、3年生の人は帰ってください。」」


先生が言うと、同時にみんな立ち上がり


「だっりー。」


「疲れた。」


と、言いながら教室に戻っていった。
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