気ちがい姫と俺様王子
序章 始まり
生まれて物心ついたときから乳母、侍女ありとあらゆる城の者から言われていた
言葉それは、
「西の塔には、近づいてはなりません。気が触れていらっしゃる姫君がいらっしゃいますから。」
その言葉を何千いや、何万と聞いただろうかそれも、耳にほんとにタコができそうだと思うくらい。
そして毎回言われるこの言葉に対しての心の中の感想は……
<誰が行くか、そんな気ちがいのところへ。>