バツ2彼氏

そう言ってベッドから起き上がる先生。

あたしは呆然と先生を見上げる。

「前田らしくないよ」

「え?」

「そんな格好も、色仕掛けもさ」

「…なっ」

「今日、別の女といるみたいだ」

「ひどっ! あたし必死で…っ」

真っ赤になって起き上がるあたし。

「あたしに恥かかせる気? あたし、バカみた…」

「…これ」

「へっ!?」

先生があたしの頭に何かを乗せた。

それは綺麗にラッピングされた小さな箱のようなもの。

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