バツ2彼氏


あたしは健くんをかばうように2人の間に立つ。


「ごめん、先生。あたしが悪いの」

「…前田」

「あたしが酔っ払って、健くんをこんな所に…」

先生の顔を見れないまま、あたしは言葉を続ける。

「健くんは何も悪くないからっ」


先生は今どんな顔をしてるのー?




「健、お前はもう行け。学校行く支度しろ」

「…分かった」






健くんがいなくなってしまって、先生と2人きり。

あたしは恐る恐る先生のほうを見上げる。


< 178 / 210 >

この作品をシェア

pagetop