涙の枯れる頃


…だから。
今知った情報を、貴方達に告げるよ。

「……日向達は、暴走族のトップ。
名前は龍輝黒雷。…総長が日向で、副総長が直人。そして幹部が健、雪…そして後1人。今は病院で入院してて、意識不明。名前は…拓真 タクマ」

みんなは驚いた顔をしてる

「拓真は3年前、事故にあった。…だけど、それは計画的な擬制事故。……やったのは、暴走族。…名前は知らない。けど、その総長が……ここにいる」
みんなは目を見開いてる
日向は分かってたように、頷いた
「……名前は?」
「………知ったら、どうするの?」

私には、この不安が大きかった
日向はそれを感じたかのように、私に近づき、頭を撫でてくれた。

「……大丈夫だ。
今回は、ここから外れて貰う。それだけだ」

……良かった

「…。名前は……優真」
「…優真」
「…待ってろ」
「ちょ、ちょっと待って!!私も…行く」
私はみんなについて行った
4人が揃って出てくる事が中々無いのか、驚いてる。

私は優真の所に駆け寄った
優真は大体、掴めたようで、大きなため息をついた

「……ごめん、優真。
私……記憶力だけは凄く冴えてるの…」
「フッ…そのようだね」
「優真、こっち来い」
日向達が優真を呼んだ

みんなはざわついてる。

「…俺をどうするんですか?」
「ここから外れろ」
「は?それだけ?」
「せいぜい美姫に感謝するんだな」
直人の笑顔が怖い。
「……次。次、同じ様な事をしたら……
お前……殺すぞ?」

多分、この部屋にいる誰もが凍りついた事だろう。
それくらい、4人のオーラーがハンパ無かった


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