涙の枯れる頃


私が言うと、日向は呆れた顔をして私を見た

「…ハァ。悪ぃ、執事にちゃんと言っとくから」

はぁ。
執事が買ったんだ。

「ううん。別にいいよ。買ってくれたんだし。……それに、履けるし♪…ね?」
私は日向に同意を求めた

日向は、少し困った顔をしたけど「美姫が言うなら…」と言って、納得した

まあ、嬉しくてこんなの着ないけど。
でも、せっかく買ってくれたんだし。

「今日の夕ご飯何?」
「カレーと、野菜炒め」
カレーと野菜炒めか。
……思うと私、ずっと日向にご飯作って貰ってるよね?

それに私、仮にも女だし。
普通、逆じゃ無い?

私も、料理してあげたいな…。
一応、これでも調理師と栄養士の免許、持ってるんだ。

まあ、楽勝に取れたけど。

他にも、免許持ってるよ。
教育的免許も持ってるし、ピアノの指導者とか?後、習字も教えられるし。
後は、数検と、漢検と、英検とかも。ほとんど持ってるし…。


まあ、どっちにしろ、ヒマだったから受けただけ。…みたいなもんだ。

私は日向の傍で、大きなため息をついた。

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