涙の枯れる頃


私が雪を見ると、雪は顔を赤くして、私の頭を撫でた
「…美姫、超似合ってる!! 超可愛いじゃんっ♪」

いえ。アナタ達は似合い過ぎて、鼻血出そうです……。

少し笑って、メガネを取ろうとすると、直人に止められた。
「美姫もこのままね? メガネつけてると、気分変わるんじゃ無い?」

…ぅん。
言われてみれば……。

私は大きく頷いて、直人に笑った
「そだね! 頭良くなった気分♪」
「ハハッ!!それはどうかな?」

直人は、クシャっと私の頭を撫でて、資料を片手に「先、行っとく」と行って、出て行った。
「…俺らも行くぞ」

日向の声で、私達は体育館に向かった

「学園祭、何しよ~か?」
「あたしぃ。メイド服着たぁ~い」
「今年こそ、彼女出来るかな?」
「お前だったら出来るだろ?」
「はぁ~…。ってか、あの子誰?!マジ可愛いくね?アレ?美人なのか?!」
「おい。あの子は止めた方がいいぜ!!」
「…何でだよ?」
「アレ、見ろ。 龍輝黒雷に守られてるだろ!!」
「……失恋」

……?
何か、体育館に近づくに連れて、みんなの話し声が聞こえてくる。

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