もしも君がいなければ
舞台裏‐‐‐‐‐‐‐‐‐

「これから、新人発表だ。名前を呼ばれると思うから、呼ばれたら前にでるんだぞ。」

「はい。」

私と莱ちゃんを含め、5人の新人が発表される。

「一緒に頑張ろうね。」って莱ちゃんが小声でささやいた。

.....ていうか、私はめられてない?

いきなりバイトの御身分から、世界的ケーキ屋さんの一員だなんて。

絶対おかしい。

私は、絶対にはめられてる!!!!

「それでは、発表いたします!」

そんなことを考えているうちに、出番がやってきた。

「‐‐‐‐‐・・・」

外人の方が、新人の名前を呼んでいる。

「RAI KOTOBUKI」

スッ

莱ちゃんの目は、眩しかった。

「MIO YAMAKAWA」

名前を呼ばれると、ドキドキした。

そこには、少し大人になった自分がいたのかもしれない。
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