MAIL
「今家?すぐ行くから待ってて」

しばらくすると玄関のドアが開く音がして

「圭矢!」

って振り向くと汗だくで息を切らしながら立っている柴崎さんがそこにいた

「柴崎さんどうしてここに?」

「おまっお前が電話してきたんだろ」

柴崎さんに電話した?私が?

あっそういえばかけたかも…

あれ?

何だか柴崎さんがゆがんで見える

あれ?

あれ?

そこで記憶がなくなった

次に目が覚めたとき心配そうに見つめる柴崎さんがいた

がばっとベットから跳ね起きる

「私…」

「なんとなく察しはつくから寝てていいよ」

柴崎さんがビニールに入れた氷を私の目に当てた

涙がこぼれた

私…失恋したの?

まだ疑問系…

「ごめんなさい」

「あやまるな」

そう言って私の後頭部をきつく柴崎さんがしばいた

「イタッ」

前に吹っ飛んだ

「なんで昨日ふられた俺がここにいるわけ?」

きつく睨みつけられた

「ごめんなさい」

東京で何か言えるのは柴崎さんだけだから…

「でもよんでくれて嬉しかった」

そう言って柴崎さんが私の頭をぐしゃぐしゃになでた

また涙がこぼれた







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