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すれ違う心<圭矢>


瞳に言われるまま中華の店に入って食事して

エレベーターに乗ったらそこに真奈美がいた

男と二人で楽しそうに…

その男誰やねん?

なんでこんなところにおるねん?

そんな事を考えている間にロビーに着いた

俺の腕をつかんで瞳が引っ張る

俺はただ何も言えずその場を去った

「ごめん俺、部屋戻る」

「じゃあ私も戻る」

そういってスイートルームに戻ってベットの上で頭を抱え込む

「頭痛いの?」

そういいながら横に座る瞳が無性にうざく感じる



真奈美とさっき一緒にいたのは誰…

恋人?

そういえば何も真奈美のこときいてない

彼氏がいるのかさえも話していなかった

一緒にいるだけで幸せで楽しくて

いないと思い込んでいた

俺を好きだと言ってくれて

俺も好きだと言った時、心が一つになれた気がしたのに

いたんだ俺のほかにも男…

真奈美に確かめたい…


考え込んでいる時

ドアを叩く音がした

「もー誰よ!」

瞳がぶつぶつ言いながらドアを開けたそのむこうに立っていたのはシゲだった

「ちょっとこんなところに来ないでよ」

そういって二人で部屋を出て行った

何でシゲがここに…

気になって後を追うと

話し声が聞こえてきた

「来ないでって言ったでしょ」

「俺はあんたに圭矢の名前出してぼこぼこにされたんや100万ぐらい慰謝料でくれや」

「この間あげたばかりでしょ」

「そんな事ゆっていいんか?圭矢をはめるためにお前がわざと俺らの前で脱いだ事、圭矢にゆうぞ!」

わざと脱いだ?
どういうことだ?

「圭矢」

気がついたシゲがつぶやいた

ビクッとした瞳が振り向く

「今の話きいとったんか?あーあばれてもーた」

「シゲどういうことやねん」

俺は思わずシゲの胸座をつかんだ

「そのままの通りや、このお嬢様はお前を自分のものにするためにわざと脱いでやられた振りして写真とったんや、そうしたらお前を自分をものにできるゆーてな」

「そんなのウソよ!」

「俺がうそついてなんの得があるねん」

そうシゲが穿き捨てた




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