私は先生のお嫁さん
「南、千里ちゃん、心愛、ちょうどよかった。
あなたたちを待ってたの。」

ニコニコしながらそう言うお義母さん。

私は多分、今かなりビックリした顔をしてると思う。

「な、なんでお義母さん…!」

だって…なんでここに?
どうしたのかなぁ?
なんか、あったのかなぁ……?


「うふっ。
実はね、南から新婚旅行ならぬ新家族旅行に行くって聞いたから、ついつい、来ちゃった(笑)」

いやいや…ついついこれるほどの場所ですか―!?
……あ、そうだ。
南の家はお金持ちなんだっけ。

不思議にも思わないみたいに平然としている南。

「で…親父は?」


「仕事片付けたらすぐ来るって言ってたわ(笑)

当たり前でしょ?私一人でなんて来ないわよ(笑)

ねぇ、この旅行は新婚旅行みたいなもんなんだから、二人でこの夏の間は過ごしなさいよ。

心愛は私達が見てるし。
まぁ、心愛を貸してくれる方が私達も嬉しいのよねぇ(笑)
ほら、私達普段から海外だから…。


それに、目の前の部屋が私達の部屋だから(笑)なんかあればすぐいらっしゃい。」

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