私は先生のお嫁さん
「そうだな。

じゃあ、俺が千里独占したら心愛が一人じゃ寂しくなるだろうから一人増やして4人でな。」

一人増やして4人……私と、南と、心愛と、私と南の…未来の赤ちゃん!?


「赤ちゃん…!?」


「まぁ、まだ先の話になりそうだけどな。」

私と、南と、心愛と…未来の赤ちゃん。


私はゆっくりと目を閉じて想像してみた。
一体、どんな素晴らしい未来なのか。



きっと、楽しくなるんだろうな。

心愛はもう美少女決定だから、

子供は私より南に似てほしいな。

そうなれば、

男の子なら美少年、
女の子なら美少女、間違いなしだもん。


それに、心愛に少しでも似てる方がいいし。


てか、私と南の子供ってことは………///


「そんなに、ニヤニヤして何考えてんだよ?」


「に、ニヤニヤなんかしてないもん!」

「いや、してたね。

で?何を考えててそんなにニヤニヤしてたわけ?」

意地悪な視線がミラー越しに伝わってくる。

「ヤダ!絶対に言わない!秘密!」

「シ―…。」

あ、いけない!
つい大きな声出しちゃった。
心愛は……よかった、まだスヤスヤ眠ってる。

「ふーん、じゃああとで教えてもらった時が楽しみだなぁ?」

絶対に、教えないもん。

このあと、私は南に数日間は聞かれ続けた。

……そして、私がしゃべってしまって南にからかわれたけど、南が幸せそうな顔をしたのを私は見逃さなかった。

あの、優しい笑みは私だけの秘密。

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