不器用な君等の唄へ







夏といえば、太陽。

眩しさに目を伏せる。

佐々木家の別荘は海の近くにあった。

「暑いな。」

「…あぁ。」

まさか高橋がこの遊びのような合宿するとは誰も思わず、音宮までもが賛成した。

雪比良は目を輝かせた轟や佐々木を呆れた目で見ていて、俺は高橋もそれに加わっているのに驚いた。

…あいつ、何かあったかな。

「紘波、練習は?」

「はいはい、するよー。」

しかも、佐々木の別荘には防音室というのがある。

持ってきたベースやらギターやらドラムセットを広げて、練習を始めた。



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