二度目の恋愛
「交通事故ってことはやり残したこといっぱいあるだろ?願いとかその他にも。」
「…ある。死ぬ前にお母さんと喧嘩したの。だから謝りたいの。桐夜にそれだけの力がある?」
「あるぜ!どうすんの?」
まだ私は桐夜に会ったばかりだからいまいち信用していない。霊感があることは信じるけど。
「まだ行けない。会えない。だけど友達に会いたい。」
「友達?」
「私の親友。もう一度でいいから会いたいの。」
「俺の能力教えてやるよ。俺に触れた奴に霊の姿を見せることができることだ。」
「…!そんなことできるの?ホントに?」
半信半疑だった。
「蜜姫って言うんだけど私が死んでから夜はずっと泣いてくれてるの。だから…」
「分かった。今から行くか?」
「今はまだやめとく。私の気持ちがダメだから。」
< 7 / 8 >

この作品をシェア

pagetop