亰先生のお楽しみ☆
第二回

入学して1ヶ月が過ぎた。

 私は相変わらず,みんなと亰先生に振り回されっぱなしで…。

「…あの…」

『んー?何か質問かなぁ?加月さん?』

亰先生はいつも通りのニコニコ笑顔で聞いてくる。

「質問です!!質問大有りです!!」

私は手を挙げて,先生に言う。

『おおっ!!元気がいいねぇ♪加月さん!』

「なんで私がこんな事をしないといけないのデスカっ!?」

私が持っているのは…たくさんの化学のプリント。…とホチキス。

『えー…?だってぇ…いいところに加月さん来てくれるからぁ,先生の仕事手伝ってくれるかなぁ…って,ねぇ?』

先生はいたずらっぽく微笑んだ。

「亰先生が来てほしいって言ったから,私来たんじゃないですかっ!全く…」

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