会長の看病
「…もう少し、自分を大切にしてよね」

「え?」

「その頑張りが自分を追い詰め、周りの人間を心配にさせていることに気がついてよ」

「…碓氷?」



俯いて、独り言のように小さく呟く碓氷を怪訝に思い、私は碓氷の顔を覗き込むようにして、怠い体を起こす。



「でも・・・そんな鮎沢が好きなんだけどね・・・」



私は黙りこんでしまった。
飄々としているが、それは冗談じゃないということがわかる。


見てしまったから。
眉間に皺を寄せて、悲しそうに笑う碓氷を。


あんな顔を見たのは初めてだ。
あんな顔にさせたのは、自分のせいだった。



私は曲がったことが嫌いだ。
少しでも、星華の評判を上げたくて頑張っている。
最近は忙しかった。放課後だけでは、期限までに片付けられそうになかったから、家でも夜遅くまでやっていた。



でも、その行動が周りの人達に心配させているのに気づいた。
もちろん、碓氷もその1人だ。

私は何回も疲労で熱を出している。


その度に、いろんな人に心配をかけていた。



そう思っていると、申し訳ない気持ちでいっぱいになり、頬に一筋の涙がこぼれた。



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