奈良の都の妖しい話
山中…

「…矢…黒矢…!」

「白華…何だ…?」

「お前…最近まともに寝ていないだろ。」

「やはり、お前には隠せないな。」

「ったく…幾年付き合っていると思っている…いくら半人半妖の俺達でも寝ないと人間以下の力になるぞ。」

「……ごめん…。」

「……。」

「……?」

「……。」

「……何?」

「いや、お前が素直に謝ったのを久々に見たから…。」

「……。」

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