奈良の都の妖しい話

自分の本音

「……!」

「ずっと…お前が好きだったんだ。」

「じゃあ…何故…何故私を避けてたの!」

「…あの時は…お前に近づくと自分が何するかわからなかったんだ…。」

「…だからって……私…辛かったんだから…!」

「辛かった?」

「好きな人と話せないのは辛いに決まって……あっ…。」

「桃泉…。」

「二度と…言わないから。」

< 131 / 291 >

この作品をシェア

pagetop