奈良の都の妖しい話
「…気分はどうですか、姫。」

「今は大分いい…。はあ、今までより動きが制限されるのって辛いわ…。」

「もう少しの辛抱ですよ。」

「そうね…。」

美羽子が呟いたとき、戸を叩く音がした。

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