奈良の都の妖しい話
「…まあ、良い。知っても何かが変わる訳では無いだろうから。」

「貴方こそ、どうして?」

「…昔の夢を見に。」

「え?………!まさか…!?」

紫遙は美羽子を組み敷いた。

「もし…他言したら…解るよな?」

「……。」

「……行け。」

そのまま背を押され、彼女は部屋を出された。

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