☆2人の正反対王子様★1#
EpisodE#2★
結衣 side
その一件から一週間――――
あたしは今、奈々と
ご飯を食べている。
「結衣さぁー。
あれから和哉とどう?」
奈々は幼なじみ。
だから和哉のことも
すべて知っている。
「どうって?
なんも変化なし・・。」
ホントだよ?
廊下ですれ違っても
無視....。
まぁその方が楽だよ。
無駄に絡まれても話せない。
「じゃあ・・・・・高宮くん?」
ニヤニヤしながら聞く奈々。
思わず咳き込んだ。
「コホッ//コホッ!!っなによ急に」
なんで高宮が出てくんのよ
「えっ?好きなんでしょ?」
はぁー?
高宮を?
「ない、ない」
あるわけないじゃん。
アイツはいいヤツだよ?
でもただのクラスメイト。
そう思うと
胸のあたりが妙に痛い。
「ふーん、気づかないならいいや」
不適な笑みで笑う奈々。
もー、変なこと言わないでよ。
あたしは
お母さんが作った卵焼きを
頬張りながら自分の胸の痛みと
戦っていた。