☆2人の正反対王子様★1#






「答えろよ・・・・・。」





真剣な目で見つめられ
目をそらしながらも
小さく頷いた。




「そ・・・・だよ。」




だめ、
また涙が・・・・。
あたし泣き虫....。





頬を一筋の涙が伝う。
それと同時にあたしを強く
また強く抱きしめる高宮。






「どうし「ねぇ・・・。」





あたしの問いかけを遮って
高宮は話しかけてきた。







「アイツ、、、そんなにいい?・・・」






切ない声で高宮が尋ねてくる。




えっ?
何を言ってるの?






「和哉ってやつ、いいの?」






「そんなに、そんなに
泣いて傷付いて悲しむんなら




・・・・・・・・・・・俺にしな?」








高宮?
一体何がいいたいの?






「たかみ、「俊、・・・俊って呼んで?」






「俊・・・・?」





呼んだと同時に
俊はあたしを壁に押しつけ
顔を近づけてそっと、、
俊の唇とあたしの唇が
静かに重なった。






初めてでイヤなはずなのに
何とも思えなくて、
でも一つわかるのは・・・・・・




このキスがどれだけ
悲しくて切ないかということ。






そして離れた後、
今までにないくらい
弱々しく、、




「・・・ごめんな?・・・」






謝らないで?
でもあたしにそんなことを
言う権利なんかなくて、、





「気にすんな・・・・まぁ、、家まで送る」





傷ついているはずなのに
また笑顔を向けてくれる俊が
切なく見えた。









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