☆2人の正反対王子様★1#
EpisodE#3★


Side 結衣

あの悲しすぎた日から
1ヶ月・・・・・。


俊はあの一件から
人が変わったように
前にも増して明るくなった。



あたしは
あれから親友の奈々ちゃんに一件を
一部始終話した。



そしてある日の昼休み


「結衣、やっぱ高宮くん
無理してんじゃない?」


奈々ちゃんは心配そうに話す。


わかってるもん
あたしは告白の返事をしていない。



だって俊が明らかに
その話を避けているから。




「そうだよね・・・・
どうしたらいいんだろ。」



そして
和哉くんからは
あれから距離を置いて
まだ話していない。





まだわかんない。


告白の返事・・・・。
断ろうとすると
すごく胸が痛くなってしまう。



この痛みが
何かあたしにはわかんない。




だから
返事できないでいるのだ。





「和哉くんはどうなのよ?
あんた吹っ切れたわけ?」



いかがわしそうに
奈々ちゃんがあたしを見つめる。




「それもどうしようかなって」



あたし、ホント複雑・・・。


あたしは吹っ切れたかって聞かれて
正直、自信を持って頷けない。



「イケメン2人に好かれて
いいご身分だこと♪」


奈々ちゃんが嫌みったらしく
あたしを冷やかす。




「もうー!
ホント困ってんのにー」


すると
奈々ちゃんは真剣な顔になって


「簡単だよ。
結衣ができるだけそばにいたくて
たくさん笑顔にしてくれる人を
選べばいいんだよ♪」



そんな簡単じゃないよ・・・
ホントどうしよ。



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