メモリーズ~I




「あッー、お姉ちゃん。」






ホントは 溜めていた気持ちが溢れだしそうで

ホントは泣きたいほど 愛してる





「別れたくなかったよ。」






翔人に背を向けて全速力で走った



涙を見せないって ほんの一瞬だけで



今は..........涙が枯れるくらい 泣きたい








たどり着いた場所は.......純とよく遊びにいった桜の木の下








「うっ.......うわーあああああっー。」







そこしか 今のあたしが涙を流せる場所


溜めていた気持ちをはける場所










最後の思い出として 記憶に残す場所
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