君・恋・スマイル~初恋~
「そういえば女子、明日調理実習だよな。」

優真の発言に、凜の体が反応する。

「マジ!?
何作るの!?」

期待してるし。

そんな凜に私は言った。

「アップルパイだよっ!!
私、ラーメンとチャーハンと餃子しか作れないけど・・・。
でも、私の班には思音がいるからね♡」

「えっ、思音?
りまりちゃんもいるよ?
りまりちゃんの家、喫茶店だし!」

すごいことを発見したような、そんな表情の思音。

「・・・・思音、忘れたの?
りまりは・・・」

言いにくそうにそう言った私をよそに思音は・・・。

「あ、そうだったっ!!
りまりちゃんは天才的に料理が下手なんだよね!!」

・・・思音・・・。

当の思音はにっこり。

天然すぎだよぉー。

「あれ?
みんなどうしたのー?」

「・・・どんまい、りまり。」

「・・・もぅ、慣れたわ・・・・。」

こんなことに慣れてるかわいそうなりまりの家は家は、思音の言った通り、喫茶店。

だけどりまりはコーヒー1杯満足に入れられない・・・・。




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