夢を正夢にする夢
(Ⅲ)そう、ただの夢じゃない。



夜景が見える。

どれぐらい、高いのか分からない…

人間が、見えないよ…

どれか分からないよ…

こんな、車が点に見えるような所に来たのは、初めてかなぁ?

風が凄く強くて、気持ちがいい。

高い所が嫌いなのに、ここは好きだな。

建物が、おもちゃに見える。





夜景が綺麗。

ととと…

また見とれていちゃった。





夜景夜景夜景。

頭がぼーーーとしてくる。





「岬っ」



あれ?

なんか聞こえたような…



「岬っ」

あ・・・

「楠木………」

「やっと気がついた…ここ、風が得に強いな…」

「うそっ本当に!? ごめん…」

私が謝ると、楠木は口の端を持ち上げて、綺麗に微笑んだ。

ぶわぁっと風が吹く。
< 31 / 93 >

この作品をシェア

pagetop