夢を正夢にする夢

(②)もし、彼がいなくなったら・・・



憂鬱な昨日・・・

そして、悲しき今日・・・

理由は簡単。

楠木 実が、・・・昨日に引き続き今日も休みなのだ。

早く本物とも喋りたいなぁ~



「星空…

運気上昇。

夢や願望が叶う兆しあり」

友達が持ってきた夢診断の本をめくりながら、私に話してくれる。

そういわれると、嬉しい限り☆

「ねっ?」

同意を求めて友達をみるけど、友達は視線を合わせようとしてくれない。

視線を合わせないまま、友達は話続ける。

「…高い所。

自分の力や現実を振り返ってみよう。

その、高い所は、本当に、安全ですか?」

そう読んで、友達…響加はそう言う。

「響加~~」

すがり付くように私は友達の肩に手を置いた。

響加は、なだめるように、私の頭を撫でる。

「はいはい。岬っちゃんは可愛いから大丈夫だよ。楠木君以外でもすぐ見付かるからっ」

な、な、慰めになってねぇぇぇっよぉぉう。

「でも、今現在フリーぢゃん。楠木はさー。そら、モテルけどさぁ・・・・モテルけど…っ!!ねぇねぇっモテルのテに、テンテンつけたら、モ・デ・ル!! モデルみたいだよね楠木。そりゃ、身長は、ないけど…」

「うん。でも、岬っちゃんに身長ないって言われたらお終いだね」

って、そんな超笑顔で言われると、見とれちゃうから!!!

響加は、本当に綺麗。

すらっと背が高くて、細くて、色っぽくて…

あの夜景より、・・・とは言わないけどさ・・・

でも、彼氏持ちだから安心―(していて落とし穴あっちゃ嫌ん)

それこそモデルみたいなマッチョなの!背が高くて、筋肉があって、大学院生。

高校2年の、私たちが大学院生と付き合ってるって、凄いよね…

私なら、たかっちゃうと思うよ…うん。

しかし、面食いだったんだな…私って…ちょっと自己嫌悪…

って、・・・ついに認めちゃったよ~~~~~~

誰に言われても否定し続けてきたのに~~~~~

もういいや。

私は、面食いをここに宣言します。

でも、もっともっと綺麗な人が現れても、私は楠木一筋ですからっっ!!!!

・・・・よし!。
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