夢を正夢にする夢

(②)これは、ただの夢ですか?



うとうと…

うとうとうと………

眠い…


ふわりと風が気持ち良くて、私はそのまま、落ちそうになるんだ。



ここは…




どこだろうか…



身体が熱い。



また、熱でもぶり返しちゃったのかな??



あ………


風が気持ちが良いの。


ふわふわの風に、ほてる身体に、うとうとな頭。


私の身体は横たわっていて、下は、ふわふわな毛………
あ、この毛の感触、覚えてる!
あの、鷹だ。

巨大な鷹は、透き通った青空をス〜と飛んでいる。

眠気で落ちてしまわないよう、私はしっかりと鷹に捕まり、下を見る。


ひゃあう〜〜〜
高いなぁ〜〜〜〜〜


犬みたいな…
ライオンみたいな…
狼みたいな獣が、焼け焦げて倒れている家の上を、群れをなして歩き回っている。



……


…………怖い。



私は、落ちまいと必死に鷹にしがみつくんだけど………

身体がふわふわして……

眠くて仕方がないのよ。


ふと、私の身体がふわりと揺れる……


ヤバイっ

落ちそう!!
< 91 / 93 >

この作品をシェア

pagetop