魔女の報酬3~封呪の守り人~
 難解な魔法を使っているラムルダの側にいたくはないと言うカリナの主張に従って、その場から離れたうえで、一通りの自己紹介と事情説明がすむと、彼女はため息をもらした。

「ラムルダが血相を変えるはずだね」

「ラムルダ殿は今、何をされているのですか? それに、彼は誰なのですか?」

 カリナは、問いかけてきたロランツを値踏みするように見つめた。それから、シャリアに視線を移して、沈黙する。

「カリナさん?」

 たまらずシャリアが問いかける。
 彼女はわずかにかぶりを振る。

「ここまで関わってしまったのだものね。知らないままでは納得いかないか。でも、私が今からしゃべることを他の人間に言ってはいけないよ」

「約束します」

「私も」

 二人の答えに満足げにうなずくと、カリナは話を続けた。

「彼は封の主だよ」

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