【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》
私も緊張してきちゃって、ごくりと唾を飲み込む。



うちのクラスは一年E組。クラス順に発表だから、5クラス中歌う順番は最後。



体育館の、一般席の前の生徒用の席で、私は顔に出している以上にドキドキしていた。



「みーぃ?」



緊張なんて無縁そうなキヨちゃんが、そんな私の手を取って立ち上がる。



「キヨちゃん?もうすぐA組の発表始まっちゃうよ!」



「いーから。ちょっと、だけ。」



キヨちゃんは小さくそう言うと、旭とカゲの方を見る。



すると、旭がニヤリと笑い、私に向かってこう言った。



「行っちゃえ!愛の逃避行だ!」



あ…あほう。そんなこと言うから、違う方のドキドキが来ちゃったじゃん!
< 110 / 334 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop