【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》
頭良いから司令塔とか向いてるんだろうな、キヨちゃん。



「マッキー凄いよ。背も高いし、男バス入らないかなー。」



なんて、クラスの女バスの子が口々に呟いている。



「マッキー時間ない!俺に回さないでそのまま行ってー!」



試合間際、カゲが叫び、キヨちゃんはそのまま長身を生かしてダンクシュート。



その直後にブザーが鳴って試合が終わった。



「うわー!マッキーカッコイイ!」



ずっとボーっとしていた旭だけど、一番に歓声を上げてクラスの女子と騒ぎ始める。



体育館の中にはキヨちゃんを乙女な目で見ている子もいるから、私は複雑な心境だ。
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