【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》
カゲや他の男子と騒ぐ鷹見君を見ている旭。その眼差しは本気だ。



私は戸惑いを隠せない。



もちろん、幼なじみの旭の恋は応援してあげたい。協力だってしてあげたい。



でも、カゲも大事な友達で。旭を応援することは、カゲへの裏切り行為だと思うんだ。



教室について、クラスの中心で盛り上げるカゲを、私は見つめる。



すると、視線に気付いたカゲが、私に向かって太陽よりもキラキラした笑顔を向けた。



カゲがこのことを知ったら、この笑顔も、悲しく染まっちゃうのかな…?
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