deepdeepdeep 夜の帝王との秘密な関係 ~わたしは生徒で、彼は先生で~

俺は、新人の腕を取った。

その子は意味が分からず慌てていた。

 「失礼。わたくしこの店のオーナーをしています。この新人少しの間お借りいたします。」


俺は、その手を思いっきり引っ張ると事務所へと連れて行った。

 「あのぉ・・・。」

恐る恐る君が口を開く。

 「深海だよな。」

俺の言葉に君の表情が凍りついていく。

だからって君は不思議そうな顔で俺を見ている。

あぁそうだろう。
わからないんだよな。

俺が誰か。


 「あなたは・・・。」

 「白川高校3年C組担任工藤 幸。そういえばわかるだろう。」

 「先生!?」

君の驚き方は半端なものではなかった。

でも、俺も驚いているよ。
まさか、こんなところで自分の生徒に会うなんて。







< 23 / 202 >

この作品をシェア

pagetop