deepdeepdeep 夜の帝王との秘密な関係 ~わたしは生徒で、彼は先生で~
裏切り

あっという間に1日が終わる。
帰りのホームルームが終わると、鞄を抱きかかえ教室を出ようとした。

 「深海、職員室まで。」

なんでよ。
今から、バイト・・・。
先生わかってるでしょう?

まぁ髪を盛る事も、化粧することも、着飾ることもないけど、
店の開店前にしなきゃいけない事いっぱいあるんだよ。

先生に呼びとめられて、とぼとぼと先生の後ろをついていく。

 「先生、時間ないんだけど・・・。」

先生の背中に向かって話しかける。

 「あぁ。すぐ終わる。」

そういうと、職員室の扉が開かれる。

 「先生、何?」

 「わかっていると思うが、開店と同時に帰るんだぞ。」

 「わかってるよ。」

 「一応、様子見に行くからな。」

 「いいよ。」

 「わざわざいいよ。 用ってそれだけ? わたし急いでるから。」

心配そうな先生を振り切って、時計と睨めっこ。

駅までの猛ダッシュを経験するはめになったの先生のせいだからね。


駅で着替えて、そのまま店に直行!!
今日から、ちょっと行動パターンが変わってしまう。

いつもと違って、まだ静かな店のドアを開ける。








< 82 / 202 >

この作品をシェア

pagetop