へたれだって恋・・・らしきもの・・・をすることもある、て話～ヘタコイ～

その問い掛けに誰も答えなかったので先生は、

「じゃあ、余ってる奴、手を挙げろー」
と更に大きな声で言った。

余ってる奴・・・

気が付くとザワザワしていた教室は静かになっている。

ゆっくりと手を挙げていく。

手が高くなるにつれて、ボクを見る目が増えていくように感じた。

手を挙げてるのはボクだけだった。

「なんだ森川。どこにも入ってないのか」

「はい」
という返事は口からホントに出たかどうか自分でもよくわからなかった。

「どこか森川を入れてやれる班ないかー？」