─§温もりの虜§─
温もりに包まれて千紗はようやく眠りにつく事が出来た


「はぁー」


自分の腕の中ですやすやと眠る千紗を眺めて溜め息を吐いた


「眠れねぇ…」


呟いたのは亮だった


この間は寝ぼけて間違えたが今日はハッキリ意識がある


千紗の寝顔を目の前にして緊張していた


キスしたい…どうしようもない衝動が沸き起こる


今なら他に誰もいない


亮は千紗の唇にそっと自分の唇を重ねた


柔らかい感触に甘い香り…


「千紗…」


亮は白い首筋に顔をうずめた
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