─§温もりの虜§─

独占欲…?

「おはよー」


学校に着き真子と莉子の元へ行くとあたしをじっと見た2人はガシッと両腕を掴んだ


「えっ!なっ何?」


「「トイレに直行!」」


捕らわれの宇宙人のようにあたしはズルズルと引き摺られて2人に連れて行かれた


「どうしたのよー2人共…」


「どうしたもこうしたも無いわよ…あんたって娘はまったく世話が焼けるわっ」


真子が呆れている隣で莉子は笑っていた


「ふふっ…誰につけられたのよーこ・れっ!!」


あたしの首筋の赤い跡を指さした


「んっ…ああこれっ?これは"虫除け"だって亮が言ってた」


「虫除けねぇ」


妖しい笑顔で莉子が赤い跡を見ていた


真子が教室にダッシュして戻りポーチを持って帰ってきて絆創膏を取り出す


そして"虫除け"を隠すようにペタリと貼りつけた
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