先生の天使
もうすぐ7時。
夜なのでジャケットを着てスカートにウェスタンブーツにした。


そわそわと家の前で裕二を待つ。


はっ!まさか恋愛音痴は扱えないからさよなら言われる可能性もあるよね?

どーしよー!!

それか泣き虫は嫌いだとか?
それとも寝てばっかりだったから嫌だとか?



待ってる間よくない考えが浮かんでは消え浮かんでは消えを繰り返す。


そこに裕二の車が到着。


ドキドキが止まらないまま車に乗り込む。


裕二が口を開く。
「待った?」

「ううん、今来たところ」
嘘八百だ。

川沿いに車を止める。


いよいよかと綾香が覚悟する。


「あのね…」
「は…はい…」

さよなら言われる!と目をつぶる。


「腕出して?」

まったく予想外の言葉につい聞き返す。

「へっ?」

「う〜で左がいいな」


はてなばかりの中言われるまま腕を出す。

すると裕二がポケットをごそごそする。

「?」

「腕そのままで目つぶって?」
「はい」

すると腕に冷たいものが当たる。

「はい、いいよ〜」

みたら綺麗なブレスレットが左手首にあった。

「綺麗〜」
て綾香はそのキラキラに目を奪われる。

「俺の彼女の証」

綾香はまた聞き返す。
「へっ?」
「俺の彼女になってください」
ペコリと裕二は頭を下げる。

断る理由なんかない。

綾香は裕二の彼女になりました。
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