先生の天使
第4章
10日後ー

一般病棟に移った裕二は暇を持て余していた。

骨折した足以外は元気なんだから仕方ない。

ふぅ〜とため息をすると裕二の母がクスクス笑う。
「綾香ちゃんがいる時だけ楽しそうね」
裕二は照れて
「いいだろ。別に」
というと母は
「いいわよ。別に。綾香ちゃんいい子だし」
などと話していたら綾香がやって来た。
「こんにちは」
息を切らしてる。
「あら、走って来たの?」
母が笑っていて綾香は顔を赤くする。
「いや、あの…」
「邪魔者は消えます〜」
と母は出ていく。

椅子に綾香が座った。



うぅ何か意識しちゃうよ〜
裕二君のお母さんって裕二君と性格似てる。
私を緊張させるのがうまいんだもの〜



その時廊下から声がする。
「裕ちゃん先生のすけべ」

驚いて綾香が振り向くと中学生がわらわらと入ってくる。
「おー来てくれたのかー」
と言いながら迎え入れる。
「裕ちゃん先生の彼女〜?」
綾香はうんと言っていいのか悩んでいると、あっさり裕二が
「いいだろ」
とニヤニヤする。
「裕ちゃん先生笑い方がすけべ〜」
とその場がわっと楽しげに明るくなる。


やっぱり裕二君て先生なんだなぁ…


と感心する。
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